美容師スタイリストがヘルプに入ってもらう時の考え方

美容師は1人でやるより助け合ったほうが売上が1.5倍あがります

マンツーマンの美容師で、人によっては同じ時間帯に2人予約を取れるかたもいます。

あくまでも私の考え方ですが、お互いにヘルプ(空いてる人が掛け持ちの人のシャンプーしたりカラー塗ったり)しあえる仲間と一緒に仕事したほうがいいのではないでしょうか。

この記事ではヘルプに入ってもらう時の考え方を解説していきます。

前提:美容師の売上の上げ方にはさまざまな戦略があります。この記事では現在自分の売上が50万円〜80万円以下のかたむけに解説しています。
-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

ヘルプがいるメリットは売上に直結する

売上とは客数×単価ですが、客数をとる戦略において、客数=新規数、再来数が関係します。
再来を上げるにはお客様の来店頻度を上げるのはかなり有効な戦略になります。

お客様の視点にたった時に、予約の取りやすい美容師の方が自分の都合で予約が入れられます。

売上が50万円以下のスタイリストは、まずは客数をとることをオススメします。

スタイリストになって1〜2年くらいの頃から単価や店販を戦略とすると、成長のスピードが遅くなってしまいます。

多くの経験をすることが成長のスピードを上げる一つの要素です。

お客様は日々忙しくしているかたがほとんどです。

隙間の時間を使ってサッと髪を綺麗にしたい!と思っているかたにとって予約サイトを確認して✖️になっているとそこで諦めてしまいます。
歯医者さんなどでも同じですが、お客様からしたら良いサロンにいきたい時にいける、それが集客において大切な要素です。(その後の再来は美容師がよければお客様はサロンに都合を合わせてくれるようになります。)

つまり予約を解放することが大切なのです。

ヘルプがいない場合、カットカラーの予約が入ったら1時間〜2時間くらいは予約が✖️になります。
ヘルプがいれば、最初の30分を✖️にし、そのあとは⚪️です。

機会損失を防ぐには、一枠でも多く解放することが大事なのです。

ヘルプに入る人の気持ちを考えよう

美容師スタイリストはこだわりがあるものです。

人によって気をつけていることはさまざまですが、技術、接客、スピードなど色々です。

ヘルプに入ってもらうほうは、担当スタイリストが気をつけていることを理解することが大事です。

そしてそのこだわりを伝えるときは普段のコミュニケーションがとても大事です。

ヘルプに入るほうも一生懸命にやろうと思っているのに、自分のやりかた通りにならないと明らかにイライラしていては萎縮してしまいます。
だったら1人でやったほうが楽だからいいや、と思ってしまう人は成長に時間がかかってしまいます。

自分も人のヘルプに入る際、人のやりかたをみながら入ると勉強になったりします。

スタイリストはそれぞれの良さが必ずあるはずです。

お互いに尊重しあい、勉強させてもらおう、といった謙虚な気持ちはとても大切です。

その上で、普段からたわいもない話をしたり、ちょっと深い話をしてみたりお互いに心の距離感を縮めようという心がとても大事なのです。

フロアマネージメントが優先

フロアマネージメントとは、フロア全体の流れや優先順位を考えることです。
参考記事:美容師のフロアマネージメントの方法と大切さ

自分のお客様が多くなってくると周りが見えなくなってしまいがちですが、優先に考えるべきはサロン全体が円滑に回っているかどうかです。

状況によってヘルプをつけなくてはいけないところと、優先順位の低いところがあったりします。

・時間指定のお客様
・待つ回数が多いお客様
・予約時間に遅れたお客様がいる
・クレーム対応

こういったイレギュラーな対応などちょっと特殊な場合はそれぞれに合った対応が必要です。
フロアマネージメントがスタッフ同士で理解と共有ができていないと、それぞれがどこのヘルプにどのタイミングでついていいかわからなくなってしまいます。

フロアマネージメントは、100人いたら100通りの考えがあると思います。
普段からスタッフ同士で話合いを重ね、考えを共有し続けるようにしましょう。

スタイリスト1、アシスタント1の場合は、スタイリストがここはこうまわす、注意点は、など常にアシスタントと情報を共有するようにしましょう。

アシスタントは成長のためのアドバイスが大事

ヘルプにはアシスタントが入ることがあります。
スタイリストはアシスタントの育成をする役割があります。

アシスタントに要求することは、スタイリストによって観点が違います。

その時に注意しなければいけないのは、
「こっちのいう通りにしてほしい」という意味で言うよりも、
「この人にとって成長するにはこれを伝えたほうがいいよな」
といったことを意識すると良いです。

アシスタントのタイプにもよりますが、嫌な気持ちになると人は反発心を抱きます。

中には叱られて成長するタイプもいますが、成長を促す想いは良い関係をきずきやすいものです。

アシスタントの仕事はヘルプに入ることです。
そしてアシスタントにとって仕事そのものが勉強です。

そういった教育の現場をどのような雰囲気で作っていくかはスタイリストがどのような気持ちでアシスタントと接するかが重要です。

これは離職率に大きく関わってきます。

・理不尽に怒られた
・言っていることの真意がわからない
・成長できないと感じる
・自分の(スタイリスト自身)利益しか考えてないと感じる

スタイリストからするとアシスタントの態度だったり姿勢を求めるのもわかりますが、そこはお互い様です。

ヘルプをしてくれるアシスタントはとても助かります。感謝しなければいけません。

理想は「教えてるんだからその分、、、」など見返りを持つことなく、先輩として大きな器でスタイリストのほうから感謝の気持ちで触れ合っていけば、わかる人はわかってくれるものです。

良い環境づくりは先輩の心持ちが大切です。

まとめ

ヘルプとは、してもらう側もする側も勉強になることばかりです。

美容師の心としてはそのような謙虚な気持ちが何よりも大切です。

そして、自分も人のヘルプに入る際にこの記事のようなことを意識することができれば、必然的に自分にも結果として返ってきます。

美容師の仕事は【こだわる】ことがとても大事です。

1人でできることと、協力して助け合うことは結果の規模も段違いに変わってきます

そして1人で営業をするリスクを回避することもできるのです。

私はそういった助け合いサロン作りこそ、これから日本の美容業界において豊かな人生を送る鍵だとも思っています。

ぜひ仲間と大切に向き合うことを実践してみてください^^

 

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