美容師がモチベーションを上げる6つの方法

モチベーションとは、人に左右されるものではなく、自分でコントロールするものです。

美容師の仕事はうまくいく人は成果が出ますが、簡単にはうまく成果が出るわけではなく、成果が出ないとモチベーションも下がってしまいます。

美容師としての活力を生み出す方法は自分と向き合うことであって、他人とくらべる必要はありません。

この記事では常にモチベーションを高く保ちながら美容師ライフをすごせるコツを6つご紹介します。

-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

 

目標をしっかり持つ

小さな目標から大きな目標までを決める。人は目標があると動けるものです。

ただ毎日を頑張る!と思って動ける人もいますが、「こうなりたい」と思っている人、さらに「いつまでにこうなりたい」この2つのマインドがブレない行動につながります。

私は18歳のときにアシスタントとして新卒入社しましたが、そのときは20歳でスタイリストデビューすることを目標にしていました。

理由は私は高卒で美容師の世界に就職したのですが、一般的には美容専門学校に行き、20〜21歳で新卒入社するのが大半なので、同じ歳の人が新卒入社する時には自分はスタイリストになっていたいと思っていたからです(すごく負けず嫌いだったので笑)

この目標が結果的に人より多く練習をする大きな原動力になりました。

当時のスタイリストデビューの平均は入社から3年くらいでしたので、美容学校に通信で通いながらの新卒入社としてはデビューは早い方だと思います。

そして19歳半ばのころ、スタイリストデビューが見えてきたころに、当時のスタイリストの先輩方を見ながら絶対すぐにこの先輩達の売上を抜いてやる!と思っていました。

そして20歳でデビューして、次に立てた目標が1年以内に指名数100名です。

結果としては大体平均で月に10名ほど指名数が伸びていったのでそれなりに順調だったと思います。

そのあとは指名数〇〇人をいつまでに、という目標を常に自分の中でかがげていました。

目標が自分の中で明確だったので、それはもう毎日高いモチベーションの中で、自分が苦手なものも克服しようと努力もしましたし、全然苦ではなかったです。

結果として23歳で副店長、26歳で新店の店長、29歳でフランチャイズオーナーになることができ、新卒入社してから12年間、退職せずに独立という形を経験しています。

もちろんその間にさまざまな問題にもぶつかりましたし、大変なこともありましたが、モチベーションが高かったこともあり、意識の高い先輩や後輩にも恵まれ、切磋琢磨して毎日を過ごせていました。

今思い返しても店や美容師を辞めたいと思ったことが1度もありません。

私は「負けず嫌い」という性格を強く持っていて、人に負けないための目標をつねに持つことができていたと思います。

大切なのは、みなさんそれぞれの思いや性格があるので、しっかり自分と向き合い、自分に正直な目標を常にもつことだと思います。

ですが自分1人で考えていると行き詰まってしまいます。

そんなときにおすすめなのは先輩と飲みにケーションをとることです。尊敬する先輩ならなお良いでしょう。

普段言えないことでもお酒が進んでくればお互い本音で語りあえます。

先輩もアドバイスすることで刺激にもなりますので、本音で語り合うことを月に1回程度、定期的に行うと目標も明確になっていきます。

ぜひ1度好きな先輩を飲みに誘ってみてください。きっと誘われた先輩も嬉しいと思います^^

考え方をプラスに保つこと

考え方がプラスであれば、人生や仕事の結果がマイナスになることはありません。

京セラの創設者で有名な稲盛和夫さんの方程式があります。

人生、仕事の結果=考え方×能力×情熱

こちらを詳しく解説した記事も参考にしてみてください。

能力や情熱はマイナスになりませんが、考え方はマイナスになってしまう可能性があります。

プラスの考え方は以下のことです

常に前向きで、肯定的、建設的である。
みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている。
真面目で、正直で、謙虚で、努力家である。
利他的でいつも他人を思いやる気持ちがあり、感謝の心を持っている。
善意に満ちていて、思いやりがあって優しい。
(参考文献 「考え方」著稲盛和夫)

この考え方があれば、周りの人たちが必ずあなたの味方になってくれます。

当然自分ができていないのに相手にプラスの考え方を求めることはできません。まずは率先して自らこのプラスの考え方を意識しましょう。

周囲の人たちがあなたの味方になってくれたら、必ず「恩返し」をしましょう。

恩返しをすることによって相手から感謝の言葉をもらうことができるとさらにモチベーションアップにつながります。

この考え方は仕事だけに言えることではありません。家庭でも、友達同士でも、恋人でも同じです。

与え、与えられる、そして恩返しをする。このプラスのサイクルができれば、必ず毎日が楽しくなるでしょう。

得意分野を作ること

美容師の仕事は技術がとても大事です。

苦手な分野を克服することも大事ですが、最初は得意な分野を伸ばした方が良いでしょう。

得意な分野をやっている時はとても楽しいです。

メンズが楽しい、得意だなと思えばメンズスタイルの研究をすればいいし、ショートボブが好きな人はそこを極める。

美容師の仕事って1つ1つが奥が深いので、ハイトーンカラーが得意、ならインナーカラーなのか、ハイライトなのか、1つのジャンルでもしっかり勉強していかないと上手くなれません。

もちろんまずは基礎が大切です。

カラーを塗れるようになってからカラーのジャンルを研究する、カットの基本を勉強してからボブのスペシャリストになる。

オールマイティーにできるようになってからのスタイリストデビューではなく、得意分野からデビューしていくのもとてもいいことだと私は思うので、当社ではメンズオンリーのデビューなどを推奨しています。

お客様に喜んでもらえることに徹する

お客様に喜んでもらうには、それなりに努力が必要です。

お客様に喜んでもらえることに徹することで、お帰りの際にほんとに喜んでくれてるな、とわかるものです。

美容師を長くやっているとどうしても自分の美容師としてのプライドがでてきます。

自分が一生懸命作ったヘアスタイルが目の前のお客様が喜んでくだされば、こんなに嬉しいことはありません。

その瞬間に立ち会うために頑張る!そのマインドは美容師の大きなモチベーションに必ずなります。

お客様の笑顔のために、そのような考え方と情熱のある美容師は必ず人気がでますので、会社の評価も上がり、結果自分の人生が向上することは間違いないでしょう。

お客様の為に自分ができることを常に考えることができれば、指名のお客様を得ることができます。

美容師にとって指名数は仕事の醍醐味と言えるでしょう。数いる美容師の中から自分を指名してもらえるってすごいことです。

指名をされる理由は様々ですが、指名をされればさらにお客様の為にという気持ちが芽生えてきます。

アシスタントでも技術力があればシャンプーの指名などを獲得することができます。

そこのモチベーションは必ず毎日の美容師ライフの支えになります。

ちょっと気持ちがあがらない仕事の朝、とりあえずお店に来たら、朝1番から仲のいい指名のお客様の予約があるだけで一気に気持ちのいい日になります。

自分へのご褒美を定期的に

ストイックに仕事しているだけでもモチベーションを高く保てる人もいますが、定期的に自分のプライベートも充実させることをおすすめします。

私は休日にサーフィンをします。

私の場合は美容師の仲間とサーフィンをするので、休日も仕事の話になったりしますが、サロンでは考えもつかないアイデアが海では閃いたりします。

私の場合、20代のころはこの売上を達成したらこれを買おう、とか定期的に高い買い物をしていました。(おかげで20代でローン、借金が¥0のことは1度もありませんでしたが笑)

これは私はある種の投資だと思っています。(もちろん借金を推奨している訳ではありません!笑)

また経営者になった今では週に1回格闘技ジムに、仕事が終わって小1時間ジムで筋トレするなどリフレッシュも大切にしています。

そのようなメリハリは仕事のモチベーションをキープするにはとても大事になります。

お気に入りの洋服で仕事することも自分へのご褒美に精通すると同時に、美容師の仕事ではとても大切なことです。

お客様にとって担当の美容師がオシャレだったら嬉しいし、ダサいなあと思っている美容師に自分の髪を任せるのは嫌ですよね。

オシャレかどうかは主観が問われるので人それぞれだとは思いますが、美容師がカッコよく、可愛く仕事ができていると思うのはとても大切です。

オシャレの好みが合いそうなお客様にコーディネートに合わせた髪型を提案できたらお客様の信頼も得られると思います。

道具やセミナーに自己投資する

美容師は職人です。

使っているハサミ、ブローブラシ、ドライヤーなど高ければいい訳ではないですが、値段と良いものは比例します。

特にハサミはブラント用、ドライカット用、セニングは何%のものか、材質等で値段も種類も様々で、1本5万円〜10万円はザラにあります。

これを買うかどうかは自分の判断ですが、良い道具を沢山持っている人は、間違いなく仕事の幅も広がります。

ハサミでできるスタイル、髪の質の対応力は全然変わってきますので、それだけ顧客満足度も向上するでしょう。

ちなみに私はスタイリストデビュー時は5本程度で、現在では全部で15本程度ハサミを持っていて、これまでハサミだけでの投資額が100万円を超えています。

また、セミナーや本も同じです。

ウチの会社では基本的には外部セミナー代などは会社で負担しています。また、会社でどうしても行ってもらいたいセミナーは仕事として行ってもらっています。

ですが、自分が高めたいと思っている物に関しては自らのお金で自分のお休みを使っていけると学ぶモチベーションは全く違います。

参考までに私は入社から5年程度は月に1度はセミナーに参加していました。

義務教育の時に受けた授業って眠くなりますもんね、、、。(私だけでしょうか?笑)

時間とお金を投資する考え方は、美容師にとって大事な要素です。

まとめ

ついつい人に依存しがちな自分のモチベーション。

結局は自分としっかり向き合い、自分であげて保つのが1番良い方法です。

そのためにできることは大きなことでもなく、小さなことを日々コツコツすることが大切です。

今回ご紹介した6項目を自分なりに実践し、仲の良い人と飲みにいくなりしてこれができた、などを語り合ってみるのもおすすめです。

考えて、実践して、語り合う。このサイクルを実践してみてくださいね。

私はいつでも語り相手になりますので笑

お問い合わせはお気軽にLINEでも受け付けております^^

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