美容学生向け|就職活動で美容室の選び方を失敗しない方法とは?

美容学校の学生さんにとって、どこの美容室に就職するかはとても大事ですよね。

新卒で入社しても30%程度は離職してしまうというデータもあります。ちなみに3年以内で見ると離職率は56.1%です。
引用元:【ホンネ調査】美容師の離職率は30%?辞める前のアドバイスを紹介

せっかく就職した美容室で

「こんなはずじゃなかった」
「想像してたのと違う」
「話してたのと違う」

こんな風になってしまうのは総じて【ミスマッチ】がおきているためかと思います。

美容室側の求めていることと、求職者さんが求めていることにミスマッチがおこれば離職がおきてしまう可能性があります。

今回は美容学生さんが就職活動において、どのようなことを注意すればミスマッチがおきづらいのかを美容室オーナーの視点で考察してみました。

参考にしていただけたら幸いです。

-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

 

面接の時に本心で話す

面接の時にどうしてもやりがちなのが、自分をよく見せようとすることではないでしょうか。

希望の美容室の面接ならなおのこと自分をよく見せようとアピールしがちです。

オーナーとしては好印象にうつるのですが、自分が望んでいないことでも大丈夫です!できます!などを言ってしまうと、入社してから自分が苦しくなってしまうし、美容室側も面接のときに大丈夫って言ってたよね?というふうにミスマッチがおこります。

  • スタッフ同士の食事会がよくある
  • 社員旅行に行く会社
  • 休みの日にスタッフとよく遊びに行く

こういった会社の場合、プライベートを重視したい人にとっては苦痛です。

そもそも自分に合ってなさそうだけど、無理に合わせて面接で本音を言えないと入社してから苦痛になりますので、面接のときに正直に言ったほうが良いでしょう。

本音を言っても受け入れてもらえる美容室であれば、入社後に無理に付き合う必要も無くなります。

それで面接に落ちてしまったらご縁が無かったと思って、また別の美容室を探せば良いのです。

自分の希望する美容室はどんなサロンかを明確にしよう

働き方の希望というのは人それぞれ違うのではないでしょうか?

休みが欲しい人や、プライベートを重視したい人、お給料をたくさん稼ぎたい人、美容師として活躍の場を広げたい人など、どのような働き方を望むかは人それぞれだと思います。

また、美容室のコンセプトもお店によって違います。

お休みが充実していてプライベートを尊重している美容室や、ちょっとお休みが少ないけど、お給料の上がる率がとても高い美容室、コンテストや撮影など美容師としてのクリエイティブに力を入れている美容室など様々です。

あとは美容室の内装デザインや働いているスタッフさんのオシャレ度合いも重要だったりしますね。

ですがなかなか美容学生時代から全ての希望を明確にするのは難しいですよね。それに、実際に働いてみたら少しずつ自分の希望が変化していくケースもあると思います。

美容室でアルバイトをしてみよう

そこでお勧めしたいのは、美容学生時代に美容室でアルバイトをすることです。

飲食店などでアルバイトをするのも良い経験になるとは思いますが、せっかくアルバイトするなら実際の美容室に入ってそこの雰囲気や先輩に話を聞いてアドバイスもらうなどすればとても良い経験になると思います。

土日に人手が欲しい美容室はあると思うので、美容学生のアルバイトは募集しているかなど聞いてみると良いでしょう。

弊社でも美容学生さんのアルバイトは募集をしております。

将来どうなりたいかを想像しよう

将来自分がどうなりたいかは漠然とでも想像しておくと良いでしょう。夢や目標が明確であれば、選ぶ美容室も明確になっていきます。

自分が目標としていることを実現している先輩がいる美容室で働くことは良い選択です。

結婚して子育てと美容師を両立したいと考えている人はそのようなママさん美容師さんが活躍している美容室が良いですし、将来独立したいと考えている人は独立支援制度があったりFC展開などをしてる美容室なども良い情報が入ります。

  • 給料がどれくらい欲しいか
  • お休みが沢山欲しいか
  • 将来美容師でたくさんのお客様に指名されたいか
  • 有名になりたいか
  • 独立願望があるのか
  • 結婚して家族を持ちたいか

ビジョンが明確であればどんな美容室で働きたいかが明確になっていくでしょう。

会社の福利厚生の有無や内容を確認しよう

私がアシスタントをしていた2000年代初頭は、社会保険もついていなかったしお休みも月に6日程度が業界の平均でした。

2020年代において、美容室の数は多く、就職希望者さんが少ない「売り手市場」において、働く人の労働条件は業界的によくなってきている状況で、社会保険、完全週休2日制などは主流になっています。

また、昨今では独自の福利厚生を完備している美容室もあったりします。

「推し活支援」という、自分の「推し」のライブなど優先的に休める美容室だったり、弊社の例でいうと「美容師おしゃれサポート」という福利厚生を設けていて、毎月ネイルアートや仕事で着る洋服代をサポートしています。

こういった独自性の福利厚生もチェックをし、自分に合った福利厚生のある美容室で働ければ他にはないので頑張ろうと思えるキッカケになることでしょう。

学生生活の中で得意なもの、よかったことを考えてみよう

  • ワインディングが得意、楽しかった
  • カットが楽しかった
  • カラーの授業が興味深かった
  • みんなで修学旅行が楽しかった

美容学校での経験は就職してからの基礎になることばかりです。

そこで楽しいと思えたことこそ自分が働きたい美容室の特徴といっても良いのではないでしょうか。

学科は法律など実際のサロンワークにおいてあまりリアルなものは少ないのですが、実技はリアルなものもあると思います。

また、学校によっては現役美容師さんを講師に招いてカラーやカットの授業などを行っていることもあります。そういった授業で楽しかったなどはどういう美容室を選ぶべきかの判断材料の一つになります。

学校生活も一所懸命に過ごしてみると自分の中で見えてくるものもあると思います。日頃から学生生活のアウトプットをSNSで発信しておくとよいでしょう。

まとめ

せっかく入社した美容室で辞めたいと思うことなく続けられるかどうか。

それには求職者側の想いや希望美容室側のコンセプトと理念にミスマッチが限りなく少ないかにかかっています。

美容学生さんはたくさんの情報から自分に合った美容室を探さなければいけません。

ネット上にもたくさん有益な情報もありますが、最後は現場の美容室で実際に働いている人に話を聞くことや、社長さんの想いなどが決め手となるはずです。

美容室オーナーも皆さんを雇用させていただく際には決して軽い気持ちで迎え入れるわけではありません。

美容学生さんたちのような若いかたの希望に満ち溢れた目は必ず美容室オーナーさんの心に響くはずです。

楽しく頑張った美容学校生活を送り、自分に合った素敵な美容室を見つけられるよう頑張ってくださいね。

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