月の指名数100名未満のスタイリストは時間生産性を意識できていますか?
美容師の仕事は時間との戦いといっても過言ではありません。
そこで知っておきたいのが【時間生産性】という数字です。
1時間でそのスタッフがいくら分の働きをするのかという考え方は大事なことです。
この記事では美容師の仕事において時間の大切さ、時間生産性について解説していきます。
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる
時間を意識できる美容師は伸びる!
美容師の売上は客数✖️単価で構成されています。
客数を伸ばすのか単価を伸ばすのかはそれぞれの戦略としてどちらも正解です。
ですが【成長】ということに関しては客数を伸ばすほうが圧倒的に早く成長します。
なぜなら経験をすることがとても大切だからです。
セミナーやネットで細かい技術を学んだり、ウィッグ相手に練習を重ねても、現場での経験はさまざまなイレギュラーが伴います。
1人でも多くの現場経験は、1番の学びといっても過言ではないでしょう。
「お客様は実験台ではない!」
まさにその通りです。
ですが、それも含めて成長していくことが美容師としての何よりの成長ポイントになるでしょう。
客数を伸ばすには【早い仕事】がとても大切です。
客数が伸びれば指名になる確率が上がります。
指名になれば提案が通りやすくなります。
提案が通れば自分の作りたいデザインがやりやすくなります。
単価が上がります。
このような流れが成長スピードの鍵です。
同じ営業をしていくなら、早く伸びたほうが圧倒的に良い美容師ライフとなるでしょう。
理想の時間生産性は1時間6,000円
時間生産性という数字があります。
これは、1時間にいくら分の働きをしたかの数字です。
例えば、1人でカットカラーをし、価格が8,000円、時間が2時間かかったとします。
このケースの場合は時間生産性は4,000円ということになります。
計算式 8,000円➗2時間=4,000円
美容師の理想の時間生産性は6,000円です。
1,000円カットは1人10分=1時間6人カットで6,000円
カットが3000円のサロンの場合は、カットを30分、1時間2人
カットカラートリートメントが15,000円の場合、2時間半で1人取れれば時間生産性は6,000円です。
これを一日8時間稼働したとして、1日48,000円、1ヶ月20日仕事したとして960,000円が理想の数字といえます。
単価が上がれば生産性が上がりますが、顧客満足度が下がってしまうおそれがあります。
お客様の心理として、値段に対する施術やサービスの対価が求められます。
指名がたくさんついてくれば顧客満足度が低下するのを防ぐことが可能です。
そして月に100名の指名がつけば、何かしらの単価を上げる対策は可能でしょう。
指名数100名未満の生産性向上のコツ
私がおすすめする生産性向上のポイントは、時間を早くすることです。
カットが3,000円で、30分で切れば生産性6,000円ですが、20分で切れば1時間に3人担当できます。
そうなれば時間生産性は9,000円です。
そうすれば予約も解放できますので、この時間に切りたい!と思っているお客様の集客にもつながります。
月の指名数100名未満のかたは、まずは早い仕事を心がけましょう。
スタイリストデビューしてまもない頃にクオリティで勝負し、単価を上げようとすると幅広い対応が経験不足からできないケースが多いので、まずは数をこなすほうが無難でしょう。
仕事が早いのはお客様のため
早い仕事はお客様にとって雑に感じてしまうのではないか?
そんな悩みをよく聞きます。
じっくりコミュニケーションをとって、ご要望にお応えするには時間をかけて丁寧に施術するほうが良いと感じる人もいらっしゃると思います。
お客様の気持ちに立ってみましょう。
美容室や歯医者さんの予約、病院に行くってお客様からしたら意外とハードルが高いものです。
さまざまな理由がありますが、多くはスケジュールの問題です。
つまりお客様も時間に余裕のある人は少ないということです。
この時間なら切りに行けるんだけどな〜、と感じているお客様は多いです。
あの美容師さんは仕事が早いから今からでも行けるかな、とか、早く終わらせてくれてデザインも悪くないから予約してみよう、とお客様の予約へのアクションにもつながるのです。
そういった信頼を得ることができれば次回予約への誘導が可能になるのです。
美容師はデザイナーだからこだわりもさまざまあると思うのですが、お客様にとってほんとうに必要なこだわりか、そうでないものなのかは的確な見極めが必要です。
顧客満足度の中で、予定していた時間よりも早く終わって次の約束に余裕を持って行けた!というのは思いの外満足度が高いというのを頭に入れておいてください。
早い仕事というのは自分の生産性向上に大きな役割をはたしますが、結果としてお客様にもとても良いことなのです。
まとめ
時間生産性は美容師が意識すべき数字です。
スピードを意識できない美容師は伸びません。
デザインが良くてというのは前提にありますが、上手くて早い、というのが価格に対して安さを感じる秘訣です。
「安い、早い、うまい!」
この3拍子がそろうことが顧客満足につながります。
「うまい」は経験があってこそブラッシュアップされていくものです。
まずは「早い」を意識し、生産性をあげてたくさん経験できるように頑張ってみてください。
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