美容師が早期スタイリストデビューをするコツとは?

かつてスタイリストに昇格するまでは平均3年はかかると言われていた美容業界。

昨今は2年以内が業界で主流になり、早いところだと1年以内と求人広告に記載されていたり、スタイリストデビューまでの年月は早くなりつつある印象です。

弊社でもスタイリストデビューは新卒入社から2年以内と定めています。

早期スタイリストデビューするためにはどうすればいいか、そのコツを解説をしていきます。

-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

 

昔は3年ほどかかっていたスタイリストデビュー

なぜ3年もかかっていたのか?

私なりの見解です↓

・カリキュラムが多すぎる
・月1回のテストを合格しなければいけなかった
・特化型美容師という概念がなかったので必要のない技術の練習時間が長すぎた

当社はこのような仕組みを改善していった結果、2019年の新卒入社から全てのアシスタント3名が2年以内のスタイリストデビューを果たせました。

会社の仕組みを変えていったこともそうですが、本人たちの努力が得た成果は大きいと思います。

お店の練習や昇格システムで効率の良い環境とは?

練習環境はお店によって違います。

・基礎をわかりやすく説明してくれる
・店長や教育担当がマンツーマンで見てくれる
・ステップアップが常時できる

大事なのはこの3つで、良い人にきちんと技術を教わるということが大事です。

アシスタントのうちに学ばなければいけないことは、基礎の部分なので教える人がしっかりとした技術を持っているかはとても重要です。

髪の性質というのは全世界共通なので、ブローでくせを伸ばす方法だったり、アイロンの入れ方だったりの基本的なことをちゃんと知っている人に教わる必要があります。

マンツーマン、もしくは自主練ではなく教育担当者が必ず練習につきそう環境はとても大事です。

昇格テストが月に1度しかないと、そのテストで昇格を逃すと1ヶ月同じ練習をしないといけない場合があります。

大型店舗などだと人数も多く、テストが月1回、点数制度で80点合格で79点で不合格で、あと1点のために1ヶ月練習しなければいけない、といった非効率なこともあります。

随時教育担当なりオーナー、店長がもうできてるから次の技術に行こう、とその場で判断できる環境がとても効率が良いと言えるでしょう。

特化型デビューのススメ

私がスタイリストデビューした頃は、全ての技術がある程度の水準にないとデビューできないサロンがほとんどでした。

弊社サロンでは特化型デビューを推奨していて、女性専門特殊カラーリストデビュー、メンズ専門デビューなど各スタッフの得意だったり、興味のある分野からデビューをしています。

全ての技術を身につけてからだと2年デビューはよほど頑張らないと難しいでしょう。(もちろん人によってはやり遂げてしまいますが)

まずは自分の得意な分野からお客様の支持を得て、そこから経験をつんでいったほうが効率が良いのです。

これから就職活動や転職を考えている場合、対象のお店が特化型の美容師デビューが可能かどうか、自分が興味のある技術を得意としているサロンなのかも確認しておくと良いでしょう。

入社前に確認しておきたいこと

早期デビューのためにはどういう人に教われるかが大事です。

教育熱心な環境で、チームワークを大切にしているサロンはそういった人想いな人が在籍している可能性があります。

逆に自分のことしか考えていない人がいそうな環境では、練習をしっかりみてくれる人がいない可能性があるのです。

そういったことを判断するために、面接の前に必ずサロン見学に行き、実際のサロンの雰囲気などをみておいた方が良いでしょう。

その際は練習会、営業どちらも見れると良いかと思います。サロン側にお願いしてみるのもありですよ。

・スタッフが笑顔で挨拶しているか
・トイレやバックルームが清潔か
・お客様と楽しそうな雰囲気で営業できているか
・オーナーもしくはリクルート担当がスタッフを大切にしているか

会社の理念などがあれば聞いてみましょう。理念に「従業員の幸福、豊かさ」などが挙げられていると良い雰囲気の可能性があります。

美容師の社会的地位向上だったり、生活の豊かさなどを目的にかがげているサロンはスタッフに良い美容師人生を歩んでほしいと願っています。

教える側は正直大変です。プライベートの時間も使いますし、ほぼボランティアみたいなものです。

教育する人が自分のことしか考えていないサロンは自主練になりがちです。しっかり見極めましょう。

トイレやバックルームが汚いサロンはスタッフの心も荒んでいるものです。

掃除は人のためにするもの。なのでトイレやバックルームが汚れていないかは重要なことなのです。

美容師は知識4、技術6

スタイリストになるには知識、技術共に上達する必要があります。

私はその比率は知識4:技術6だと考えます。

知識は必要です。ある程度の薬剤知識や、カラー理論、カットの理論を言葉でいえなくてはいけません。

スタイリストの仕事はお客様に言われた希望の形を作れれば良いだけではダメで、中には素材的にできないスタイルもあったりします。

そういった時にきちんとなぜできないのかを事前のプレカウンセリングで伝えなければいけません。

やってみたけど説明もなしにできませんでした、となればこれはクレーム、もしくは失客になります。

早期デビューするために知識を得るには普段のサロンワークでいかに先輩の技術、カウンセリング、薬剤選定などをチェック、質問できるかです。

また、YouTubeなどで知りたい技術などのコンテンツを見るのも大変勉強になるのでオススメです。

*私がおすすめするYouTubeチャンネルはBELOチャンネルさん↓

 

長門政和さんのチャンネル↓

知識を得るには動画はとてもオススメです。ぜひ活用してください。

手を動かさないと上手くはならない!

知識ばかり豊富でも形にする技術力がなければ話になりません。

動画などを見まくってやたら知識は豊富なんだけど、実際手が動かない、技術力がないひとは意外と多いものです。

技術力を身につけるにはひたすら手を動かすしかありません。

できないものがあれば何回も繰り返し、できるまで頑張って克服してください。

非常にアナログですが、美容師というものはそういった世界なのです。練習あるのみ!!

まとめ

美容師というのは今も昔も変わらないのは、技術は練習しなければ上達しない、知識の答えは現場にあり。これです。

デジタルコンテンツが豊富な時代に、映像や文章を見ただけでは本当の意味で上達は決してしません。

そして教わる人たちの素直さというのが非常に大切です。

先輩に技術指導された際に、あの動画ではこう言ってましたけど、などは教える側も萎縮してしまいます。

教える側も教わる側も謙虚で素直でいることこそ早期デビューの最大のコツなのかもしれませんね^^

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