美容室経営者から見た採用したくなる美容学生

離職率の低い美容室にはさまざまな要因がありますが、美容学生さんもそのような良い美容室に就職したいものですよね。

美容室も良い人に入社してもらいたいと願っているところがほとんどです。

希望の美容室に就職するためには採用担当者が採用したくなることがポイントです。美容室経営者として採用したくなる美容学生さんのポイントを上げてみました。

前提:美容室には様々な経営戦略があり、採用ポイントもコンセプトによって違います。この記事では一般的な美容室において、人やチームワークを大事にしている美容室オーナーだったらこういうところを見るだろうという視点です。

ちなみに新卒入社する美容室選びは教育がしっかりしている美容室を選ぶべきでしょう。そういった美容室に入社するためのポイントとしてみてください。

-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

友達や家族を大切にできる

チームワークを大切にするサロンは、人に対する思いやりを重視します。

美容学生の皆さんにとって身近な存在はご家族やお友達ではないでしょうか。身近な人を大切にできる人はとても好印象です。

サロンに就職するとご家族よりもスタッフと過ごす時間の方が長くなります。

最初は新鮮ですが、3ヶ月もすると慣れてきます。慣れてきたぐらいに人の本性が出るものです。

家族や友人に日頃から当たり前のことをいえているか?

・おはよう
・ありがとう
・ごめんね
・おつかれさま

こういった当たり前が身近な人にできている人は友達が多く、家族とも関係性が良いのでは?このようにサロンオーナーは考えると思います。

面接の時にいうだけではなく、ぜひ普段から友達や家族を大切に、感謝の気持ちをもっておつき合いしてみてくださいね。

そして学生時代にお友達とたくさん良い思い出を作って楽しかったこと、友達と一緒に頑張って達成できたことなどを面接やサロン見学でアピールしてみてください。

身近な人を大切にしていることが伝われば必ず良い印象になりますよ。

素直であるか

教育熱心なサロンであるほど「素直さ」が求められます。

美容の技術にはこれだ!という正解は無いといっても過言ではありません。サロンに就職したら、色々な指導をしてもらうことになります。

正解がない世界なゆえにAさんにはこういわれたけどBさんには逆のことをいわれた、といったことは往々にしてあります。

私は20年以上、たくさんの人を指導させていただきましたが、伸びる人の共通点として「素直な人」は必ずあります。

素直ではない人は言い訳やできない理由を言う傾向があります。

いわれたことを工夫して自分で考えることはとても大切です。と同時にいわれたことをスポンジのように吸収していく素直さは、伸びるスピードが段違いに早いのです。

とりあえず素直にやってみる精神は大事です。

教えるほうは責任重大で、適当なことは決していえません。素直にどんどん吸収していってくれれば嬉しくてまたさらに様々なことを教えてくれるようになります。

そういった謙虚な姿勢を学生時代からしっかりもち、先生のいうことを素直に聞く努力をしてみてください。

その上で試験などの成績が良い理由に「自分の長所は素直さです」とサロンオーナーに伝えることができれば好印象間違いありません。

ぜひ素直さを磨いてみてください。

笑顔が素敵

美容師は接客業です。「笑顔が素敵」って強い武器なんです。

お客様は美容室に髪を切りに来ると同時に日頃のストレスの癒しを求めにくるかたも多数いらっしゃいます。

一般的な美容室においてロイヤルカスタマー(お得意様、常連様)は、スタッフを大体把握してくださっています。お客様は細かいところをみているんです。

新人のスタッフが入ればどんな人だろう?と必ずチェックし目で追います。そこでの第1印象が「笑顔が素敵」なら、お話したいな、と思ってくださいます。

そうなればお客様から「新人さん?頑張ってね^^」などとお話をいただけることが多くなります。

サロンワークの醍醐味は、お客様との関係性です。

仲良くさせていただけるお客様が多いと、サロンワークが断然楽しくなります。これはアシスタントにおいては特にそうかもしれません。

これが作り笑顔ではだめなんです。普段の生活の中で愚痴や不平不満ばかり口にしている人は笑顔が不自然です。

美容師に限ったことではありませんが、考え方一つで人生は大きく変わります。

学生生活の中でも素敵な笑顔になれるように考え方をプラスにして自然な笑顔が多くでる生活を心がけ、サロン見学や面接においても素敵な笑顔で望んでみてくださいね^^

シャンプーが上手

新卒入社をしたら、最初に入る技術がシャンプーであったり、シャンプーの技術練習をするという美容室は多いのではないでしょうか。

最初の新人研修においてすでにある程度のシャンプー技術が身についているというのは美容室側にとって即戦力になるのでポイントが高いでしょう。

また、学生時代からサロンワークに直結する技術をすでに身につけてきているというのが「しっかりしてる子だな」と印象もよくなるのではないでしょうか。

美容学校の授業にシャンプーの時間がどのくらいあるのかは学校によって様々ですが、美容室の現場において、全くシャンプーができない人がお客様に気持ちいいといっていただけるレベルになるまでに、毎日しっかり練習しても1ヶ月ほどかかってしまう場合もあります。

それくらい難しい技術でもあるので、美容学校時代にシャンプーを頑張って練習をしておけば間違いなく自分にとってもプラスです。

お客様から「気持ちよかったよ」っていっていただける嬉しさを入社後すぐに味わえるのはモチベーションにも繋がります。

できれば2年生になったら放課後1回ずつ毎日友達と洗いっこして帰るなど経験をつんでくださいね。

注意点としては、美容室によってはシャンプーのマニュアルなどが存在します。入社後はそのようなマニュアルや、新人研修などで先輩に指摘されたポイントなどは素直に吸収しましょう。

SNSの投稿がポートフォリオ形式になっている

美容学生時代に作った美容系アカウントにおいて、投稿内容がしっかりしていて、かつ整理されていると良いと思います。

内容として↓

・学生生活のポートフォリオ(事例)
・失敗してしまったことも素直に発信している
・努力が見える内容

など、美容学生としての成長をSNSにて上手に発信している人はポイントが高いです。

こういったSNSアカウントは、そのものが自分の経歴になるので、美容室オーナーや採用担当も面接においてわかりやすい判断材料になるでしょう。

@polish_hair_make

↑は弊社スタイリストがアシスタント時代に作成したtiktokです。成長をしているストーリーが描かれていると応援者が増えます。

また、アカウントを構築するにあたって、かなりの努力が必要になります。

そういった学生時代の努力は素晴らしいと思います。頑張ったあかしがあるのは採用するにあたってかなりポイントが高いのではないでしょうか。

ぜひSNSも考えてやってみると良いかと思います。

どの業界においても、就職活動においてどのようなSNSアカウントを運用しているかは採用のポイントになってくるでしょう。

まとめ

長らく売り手市場が続く美容室業界。

求職者は求人募集している美容室がたくさんあるので選びたい放題です。

ですが、辞めてしまうスタッフが多い美容室は何かしら問題がある可能性があります。

そういったミスマッチが起こらないよう、美容学生さんも様々な美容室に見学に行き、自分に合いそうな美容室が見つかった時、アピールをしなければいけません。

良い美容室には良いスタッフが在籍しています。そこの一員になるには美容学生時代からの努力も大切です。

面接のときだけ良い格好をすればいいわけではなく、美容室に就職することがゴールではありません。

自分にあった良い美容室を見つけ、楽しい美容師ライフを送るためにも、学生時代からの努力をスタートしてみてはいかがでしょうか。

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