いい美容師になるためのマインドセット

いい美容師になるために必要な考え方があります。

他の業種でも同じようなことが言えますが、プラスの考え方を基に美容師をしていると、結果もでてくるし、楽しい美容師ライフがすごせるでしょう。

せっかく美容師になるなら良い美容師を目指したいですよね。

この記事ではいい美容師になるための考え方を、美容師歴23年の私がご紹介していきます。

-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

 

いい美容師とは

いい美容師、と言っても様々な考え方がありますが、私が考えるいい美容師とは、

1.プラスの考え方ができる
2.指名数が多く、売り上げが高い

ズバリこの2点。

プラスの考え方が出来れば自ずと売り上げが上がるのが美容師という仕事。

京セラ、au(旧KDDI)の創設者で有名な、稲盛和夫さんの方程式があります。

人生の結果=考え方×能力×情熱

この方程式について詳しくはこちらもご参考にしてみてください。
美容師に大切な人生の方程式
(参考文献 「考え方」著稲盛和夫)

美容師=人と触れ合う仕事

美容師という職業は最初から最後まで人と触れ合う仕事です。

最近はフリーランスで働く美容師や、サロンを開業して1人でやる方も多いです。

若い美容師さんに将来の夢を聞くと、独立して1人でやりたい、フリーランスで自由に働きたい、ということを聞いたりします。(夢を持つのは素晴らしいですね)

どうして1人がいいかを尋ねると、人と関わるのが苦手だから、と答える方が多いのですが、その場合、もう少し考えた方が良いかと思います。

なぜかというと、1人では対応できるお客様の数に限りがあるからです。

そうなると、売上を上げるには「単価」が重要になり、単価を上げるには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

その観点からすると、人とふれあうのが苦手だから1人でやる、というのは限界がきてしまいます。

それと同時に1人でやれるスキルがある=コミニケーション能力がある、ともいえます。

人とふれあう=人に貢献する

美容師という仕事は短く表すと「人に貢献する」ことです。

人とふれあうことが苦手だ!と考えてしまうのは、相手が何を考えているのかがわからないし知ろうとしないことが多く、そうなると苦手と思い込んでしまいがちです。

人とふれあうというのは勉強でもあるので、自分の考えだけに偏らず、いろんな考え方にふれてみて学ぶ姿勢でいるとスムーズです。

そういった経験をしていると、だんだんと相手の気持ちがわかるようになってきて、相手も心をひらいてくれるようになり、人とのふれあいが楽しくなります。

お客様に限らず、スタッフや仲間もそうだし、友達でもそうですよね。

人とふれあうのが苦手だから独立して1人オーナーになりたいという目標がある人は、お客様に支持をいただくために人とふれあうのを克服していき、独立しても問題ないスキルが身についたころには人とふれあうのも得意になっているものです。

1人で美容師をやるのは簡単ではありません。

自分が病気や怪我をしても大丈夫か?

そういったリスクもあることも十分踏まえたうえで独立の目標をたてると良いでしょう。

美容師的プラスの考え方とは

美容師に限ったことではありませんが、美容師に必要な考え方をご紹介します。

プラスの考え方
常に前向きで、肯定的、建設的である。
みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている。
真面目で、正直で、謙虚で、努力家である。
利他的でいつも他人を思いやる気持ちがあり、感謝の心を持っている。
善意に満ちていて、思いやりがあって優しい。
(参考文献 「考え方」著稲盛和夫)

利他とは他人を思いやる気持ちのことで、反対語は利己的、自分のことしか考えない事です。

美容師は常に人とふれあう仕事で、このプラスの考え方が何よりも重要といえます。

1つでも多くのことが自分の中の考え方として心に刻まれていれば、人生の結果=考え方×能力×情熱の方程式においてプラスになることは間違いありません。

美容師的マイナスな考え方とは

では、反対にマイナスの考え方とは。

後ろ向きで、否定的、非協力的である。
暗く、悪意に満ちていて意地悪く、他人を陥れ(おとしいれ)ようとする。
不真面目で、嘘つきで、傲慢で、怠け者。
利己的で強欲、不平不満ばかり。
お店の事より自分優先をし、非協力的である。
自分の非を棚に上げて、人を恨み、人を妬(ねた)む。
(参考文献 「考え方」著稲盛和夫)

人生の結果=考え方×能力×熱意なので、1つでもマイナスの考え方があると、結果がすべてマイナスになってしまいます。

このような考え方は辞めておくのが無難です。

多様性を持とう

世の中にはいろいろな考え方(思想)があります。ここでいう多様性とはいろいろな考え方という意味です。

美容師もまた然り。カットでもセニングは使わない、ドライカットのみで仕上げるとか、サスーンカットがベース、など考え方は様々です。

大切なのは、自分のやっていることが全てだ、と捉えずに「そんな考え方があるのか」といった姿勢です。

美容師の仕事に自ら決める正解はありません。正解はお客様が決めることです。施術内容はあくまでプロセス。仕上がりをお客様が気に入ってくださればそれが正解。

ついつい自己満足になりがちな美容師の仕事ですが、お客様あっての職業です。自らが上手い!と思ってもお客様が気に入らなければそれはダメです。

ですが、すべてのお客様を100%満足させるのは難しいです。

自分が得意なスタイルのお客様を呼ぶ、これは1つのやり方として正解です。

ただし、万が一自分が得意なスタイルの流行が去ってしまう、もしくはお客様が違うスタイルを望んだ場合、限定的な技術しかできないと失客してしまいます。

多様性をもち、色んなやり方などを会得しようとすれば常に向上心が生まれるもので、また楽しくもなります。そうすれば飽きもきません。

私は美容師歴23年になりますが、いまだに毎日のカットが楽しく、常にちょっとした工夫をしています。

考え方1つで大きく行動や思想が変わるので、早いうちからいろいろな人の話を聞く習慣をつけるととても良いでしょう。

学ぶ姿勢を持とう

美容師は職人の仕事です。前項でも述べましたが、美容師の正解はお客様が満足することです。

お客様にも様々な要望があります。自分が得意なスタイルを上手に発信して、お客様をたくさん呼ぶことができれば良いですが、お客様も変化します。

美容師の仕事はとにかく奥が深いです。薬剤などもどんどん進化します。そしてお客様の悩みも年齢によって変わっていきます。

変化に対応するには美容師は一生学び続ける必要があります。

今の自分に満足している人は、きっとお客様は飽きてしまいます。お客様は日頃の疲れの癒しを求めたり、美しくカッコよくなれることを望んで美容室に足を運びます。

日々美容情報が更新される中で、SNSやネットの情報でもなく、生の情報を美容師に期待している方も多いです。また美容情報だけでないことも美容師に期待している方もいらっしゃいます。

美容師の仕事は常にコミュニケーション能力が問われます。ありとあらゆることを学び、取り入れていくことにより、お客様満足度も確実に上がります。

お客様に対してこんなにも密になれる職業も珍しいものです。それだけお客様も美容師に求めるものも多いということです。

まとめ

考え方をプラスにするというのはどの職業でも共通していいことです。

とりわけ美容師の仕事は人とふれあうことなくしてはできない仕事です。

美容師になるにはまずは美容師の仕事を楽しめるといいでしょう。楽しむにはお客様からの信頼が必要になります。スタッフからの信頼も同様です。

美容学校では学べないものがサロンの現場には詰まっています。

学校はお金を払って学びにいくところなので、教えてもらえるのは当然ですが、考え方がプラスな人はそれ以上のことを教われるかもしれません。

そしてサロンの現場ではお金をもらって学びます。

教える方も人ですので、人間性が高い方が様々なことが教えてもらえるでしょう。

プラスの考え方をして、楽しく良い美容師ライフを送りましょう。

求人のお問い合わせはお気軽にLINEにて^^

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