会うのが楽しみになるような美容師とはどういう人でしょうか?
サロンでのお客様とのコミュニケーションにはポイントがあります。
お客様が美容師に求めるものは、可愛く、美しく、カッコよくなるための情報から、日々のコミュニケーションの相手など幅広く求められています。
大半のお客様の話題は髪がキレイになること、健康であること、お金のこと、日々のニュースなどの話題が多いです。
私は普段、お客様とのコミュニケーションで意識していることは、お客様の美容リテラシーを育てることです。
美容の意識が高まれば、お客様の人生が向上することの一助になると私は思っています。
その結果、単価も上がり売上も上がってくる構図です。
また、会うのが楽しみになるような美容師は話題も豊富で、話してると安心する、癒されるなど、メンタル面でのサポートもできるのが美容師の仕事です。
そういったメンター美容師になるための使えるネタを5つご紹介していきます。
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる
健康と美容の関係値を覚えておこう
大半のかたは健康で美しくいたいと思っています。
美しくあるということは同時に健康であるということです。
よくテレビの健康番組で、体に良い食材などが紹介されています。
例えば「バナナ」にはポリフェノールが豊富で、美容の天敵の酸化を防ぐ抗酸化作用がある食材として有名です。またビタミンBも豊富でシミやシワの改善に効果があると言われています。バナナは美容効果が抜群で間違いなく食べた方が良い食品と言えます。
しかし、糖尿病のかたにとっては、糖質をカットしなければいけませんのであまり食べすぎてはいけないのですが、人気のテレビなどでバナナが良いという内容が放送されるとスーパーからバナナが売り切れるような現象がおきます。
そのようなときに美容師がお客様に合わせた情報をお伝えできればとても良いのです。
美容に良いことには順番があります。
- 健康であること
- 食事はバランスよく
- 睡眠の確保
- ストレス軽減
- シャンプーや化粧品などの美容情報
私はこの順番を重要視していて、お客様にもお伝えしています。
髪の毛は死滅細胞なので、食事がよくなった次の日に髪がキレイになることはありません。
サロンでのトリートメントや店販シャンプーの販売などは即お客様の髪をキレイにするツールなので同時に提案もしますが、長くお客様とお付き合いしていく中で、10年20年先のキレイをプロデュースするにはこのような知識が必要なのです。
髪を育てる食事の知識
髪の代表的な栄養素は「タンパク質」です。
お客様と美容のお話をしているとタンパク質が大事というのは皆さんご存知で、意識している方も多いです。
タンパク質は筋肉を作るのはもちろん、髪や爪、また各種栄養素を体に運ぶ作用も含むのでなくてはならない栄養素です。
では具体的に1日どれくらいタンパク質を取れば良いのか?
何をどのくらい食べれば良いのか?
こういった質問をすると急激に詳しいかたは減ります。
そこを美容師がお伝えすれば良いのです。
タンパク質は運動していないかたで、1日自分の体重×1gが必要とされていて、体重50kgのかたで50g必要です。
例えば納豆1パックで6g程度のタンパク質量です。
ちなみに筋トレなどをされているかたは体重×1,5g〜2gほど。
このお話をすると大体タンパク質はたりていないかたが多い印象です。
各食材のタンパク質量はその都度Googleで検索すれば出てきます。
こういったお話の中で、お客様の食事の話を聞いていくと食生活の改善を必要とされているお客様などが見えてきます。
また、食事だけではなかなか補えないのでサプリやプロテインのお話も同時にできると良いと思います。
朝寝起きに白湯の後にプロテイン1杯、寝る前に1杯の合計2回の摂取で30g程度のタンパク質摂取ができるのでとても有効です。
筋トレをされていないお客様の大半が、プロテイン=筋肉マッチョの飲み物で自分とは無縁だと考えているかたが多いので、ぜひ必要性をお話してあげてください。
スクワットの知識は最低限抑えよう
「痩せたい」というのはほぼ全てのお客様といっていいほど皆さんが関心のある話題です。
美容師はフィットネストレーナーさんではありませんので、細かい筋肉の部位やトレーニング方法までの知識はいらないと思いますが、足腰の大切さはお伝えしていい事案かな、と思います。
私自身、筋トレを続けていて実感しているのが、スクワットを意識して行っていて、その結果腰痛、肩こりがなくなったということです。
下半身の筋肉は、体全体の70%程度にもなります。
普段の生活の中で大切な筋肉はほぼ下半身だといっても良いくらいです。
また、痩せたいならスクワット、と言われるほどキングオブエクササイズとも言われています。
筋肉量が上がれば基礎代謝が上がります。
つまり脂肪が勝手に燃えてくれるということです。
目安は1日10回3セット、インターバル1分、週に3回程度で筋肉痛がおきたらやらない、筋肉痛がおきなくなったら毎日でも行えるようになると筋力としては良いです。
それを3ヶ月頑張れば習慣化します。
ただ、そうはいってもスクワットはキツイし、やらなきゃいけないといったプレッシャーはストレスの原因です。
ストレスは筋肉を分解してしまうほど、あってはいけないものです。
そこでお客様にお話するのが、座る時にゆっくり座ることを心がけましょう、ということです。
筋トレは、重いものを上げるときよりも、下げる時にゆっくりやることを意識するほうが効率が良いとされています。
オフィスワーカーのかたやテレワークのかたでも立ったり座ったりする動作は意外と多いもので、その度にゆっくり座ることを心がけることにより、スクワット効果が期待できるというわけです。
お客様にとって「こんな簡単なことでいいんだ」と思ってもらえると、やってみようとなります。
直接髪には関係のないことですが、お客様の健康や美容のお手伝いなどができると喜んでいただけるだけでなく、思い出していただけるきっかけにもなるのでオススメです。
社会保険制度(年金制度)について
お金の話題もまた皆さんが関心のあるところです。
ですが、一般的には平均年収としては美容師業界が決して高いほうではありません。
なので投資の話だったり、不動産の話題などは正直知らなくて当然です。
せめて社会保険はどんな制度なのか、年金とはどういった制度なのかを理解はしておいたほうが良いと思います。
そこからお客様に株式投資や不動産の話などに詳しいお客様がいれば、教えてもらう姿勢で望めば良いと思います。
ただし、厚生年金と国民年金の違いすらも理解していないのであれば、そういったお金の話でさらに深い話に発展するということにはなりません。
美容師さんってお金の話なんにも知らないんだな、と思われてそこで終わってしまうからです。
社会保険がまだ理解できていないというかたはこちらの記事をチェックしてみましょう↓
若手美容師も知っておきたい!社会保険とは
上位5つのニュースは必ずチェックしよう
ネットやSNSに流れてくるニュースなどで、上位5つは必ずチェックしておくようにしましょう。
お客様も大半のかたはチェックしていると思います。
その中には政治の話や、事件事故の話、芸能ニュースなど話題はさまざまですが、それぞれを深堀して知る必要はそこまでないのですが、お客様との会話のきっかけになります。(もちろん詳しいに越したことはないですが。)
例えば東京に雪予報でもでれば大体トップニュースになります↓
「どうりで寒いわけですよね」
「寒さはお得意ですか?」
「秋田出身なので慣れてるんですよ〜」
「そうなんですか!東京は何年目ですか?」
「3年前に結婚して夫の仕事で東京に来ました」
「そうでしたか!東京はもうなれました?」
「なれてきたんですけど、どうしても電車の乗り換えがわからなくて、、、」
「それでしたらこういったアプリがありますよ!」
〜などといった具合で会話をふくらましていくことにより、お客様から自然と情報をいただけることも多くなるのです。
まとめ
今回の記事のなかで、実はもう一つ推奨したいネタがあります。
それは「推し活」の話です。
ですが今回推し活を入れなかったのは正直に申し上げると私自身が推し活をしていないからです。
昨今の方々はかなりの確率で「推し」が存在します。
お客様もスタッフもです。
私も好きな俳優のかたや歌手はいるのですが、推し活ほど情熱をそそげている訳ではありません。
推し活はとても素晴らしいエネルギーだと私は思います。
お客様も推しのライブ前に必ず高額をかけて髪を染めに来るかたもいらっしゃいます。
今回の記事の内容も推し活も大切なのは自分もやっていることです。
もちろんやっていなければ会話のネタにしてはいけないということではありません。
やっていなければ「自分もできていないのですが」と謙虚な表情で前置きをした上で、こういうことらしいのでやった方がいいですよ、と情報をお伝えする立場で言うことが大事です。アドバイスをするといった少し上から目線での言い方は決していけません。
ですがやはり自分もやっているという前提のもとでお話すると「ファン」になってもらえる確率が上がります。
まずは自分自身から見つめ直して見ることが大切なことなのです。
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