美容師の売上は「客数×単価」で決まります。
単価をあげるためには美容に興味のある高所得のお客様に通っていただくことも一つのポイントです。
この記事では、美容に興味のある高所得のお客様に気に入っていただくためのコツをご紹介します。
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる
①高所得者の方に合わせられる知識と経験を持とう
高所得者のかたは良いレストランやホテルを知っています。
高いレストランやホテルには理由があります。そういったサービスや商品を体験しているかたは知識や経験が豊富です。
美容師も良いレストランのサービスや商品力などを知っている、経験したことがあるだけでも高所得のお客様との会話に役立ちますので、高級レストランのホスピタリティを勉強しておくと良いでしょう。
高級レストランのサービスをご存知のかたはすぐにわかります。
・言葉使い
・立ち振る舞い
・スタッフや店内の見た目の清潔感
・店内及びトイレの清潔さ
など、違いは明確です。
ちなみに、私が行ったことがあるレストランやホテルでオススメは↓
・カシータ(青山)
・ニューヨークグリル(新宿パークハイアット内)
・鮨なかや(亀有)
・村民食堂(軽井沢)
・ホテル星のや(軽井沢)
・ゲートホテル(京都)
実際行ってみてただ良かった、だけでなく、何が良かったのか?価格の理由は?清潔感は?スタッフさんの対応は?など見るべきところをしっかり見て、勉強することが大切です。
聞き上手になろう
高級レストランやホテルはそんなにしょっちゅう経験できるようなことではありません。費用がかかります。
私もディナーで初めて3万円以上払ったのは、自分のキャリアが管理職になってからです。
管理職になる前から私のお客様で高所得のかたはいらっしゃいました。そのときの戦略は「教えてもらう」です。まずは興味を持つことです。
そしてある程度の有名レストランやホテルの存在をネットなどで調べておくことです。当時の私の時代はネットが無かったので、本屋に行き、旅行や情報誌に目を通すようにしていました。
そしてその情報をもとに「私は行ったことがないのですが、〇〇レストランに行ってみたいと思っていて、〇〇さんご存知ですか?」といった具合にお話します。
ここでのポイントは、正直に知らないことを伝え、興味があることをアピールすることです。決して知ったかぶりをするのはやめてください。
高所得者の見極めかた
私的に高所得のお客様の見分けかたは↓
・靴(クツ)がキレイか
・財布、バック、ジャケットのブランドチェック
・腕時計
・爪のキレイさ
・肌艶・歯がキレイ(笑顔がステキ)
他にも見極めのポイントは多々ありますが、美容に興味があり、美容師の提案を受け入れてくれやすいかたの見分けかたです。
②自分の見た目を清潔感に、おしゃれに
髪、肌、爪、ムダ毛、体臭口臭、服、時計身だしなみには注意しなくてはいけません。
髪
最大限オシャレな状態にしましょう。また、ケアも最上級でなければいけません。働いているサロンで1番よいシャンプーやトリートメント、ドライヤーやコテ(アイロン)を自宅で使用しましょう。新しいものが出てきても常に使って自ら試しましょう。
肌
男性でも化粧水、乳液を使用しましょう。サロンで取り扱いのあるものであればそれを使用しましょう。スキンケア用品は高級ブランドのものもありますので、2~3個程度のブランド名くらいは把握しておいてください。
・シャネル
・ディオール
・シュウウエムラ
・SK-Ⅱ
etc
爪
過度に派手なネイルアートは問題ですが、適度なデザインは好感がもてます。ネイリストさんと相談の上、上品で清潔感のあるデザインを希望してみましょう。
男性であればケアだけやるのもおすすめです。
ネイリストさんによるケアか、自宅用にエメリーボードとシャイナーを使ってケアできると良いでしょう。
体臭・口臭
サロンワークにおいてダメな臭いは↓
・タバコ
・過度な香水
・汗臭さ
・食べ物のにおい
これらの匂いには特に注意をしましょう。なかなか自分では気づきにくいものもあるかと思いますので、スタッフで指摘しあえたらベストです。
香水に関しては適度な香りは良いと思います。私は弊社で扱っている香水オイル「LOAオイル」を使用していて、ご好評いただいていて、スタイリングオイル、全身の保湿オイルとしても使えます。
そして、その香りがまるで香水のように、とても上品です。こういった販売している物を使って香りの演出をするのは良いことでしょう。
時計、洋服
オシャレであることも大事ですが、身につけるもので大事なのが清潔感があるかどうかです。
高いものを身につけなくてもいいと思いますが、例えば2,000円程度の白いTシャツを定期的に新しいものにするとかそういった清潔感は好感が持てます。
オシャレで高所得なかたは、腕時計と靴にお金をかけているかたが多いようです。
美容師も100万円以上するような高級時計はかえって嫌味に感じられてしまうかもしれませんが、それ以下の時計は価値観が共通してるなと思っていただけるので、悪くないと思います。
オシャレなかたは美容師の見た目もよく見ています。
悪い印象は論外ですが、上記の注意点を踏まえた良い印象は武器になります。意識してみてください。
③髪の主治医になろう
オシャレで高所得者のかたは、良いと思ったものには投資をしてくれます。
髪や肌のキレイさはキープはしたいものですが、ネットの情報などは、自分に合っているかはわからないものです。
風邪をひいたらドラッグストアで薬を探すのも良いですが、お医者さんにみてもらい、正しい判断のもとお薬を処方してもらうのが1番治りが良い方法です。
髪の毛も同じです。
では、髪は誰が適切な判断をすべきか?
お医者さんは毛髪化学についてはさほど詳しくありません。
ですのでお医者さんは髪のケアの適切な判断はできません。
そのような判断は美容師がするべきです。
いつも担当している美容師からケアについての適切なアドバイスがあれば、お客様にとって信ぴょう性が高い情報といえるのです。
④ヘアケアの勉強をしよう
お店に用意しているトリートメントやシャンプーなどのケア用品は、決して売ることを目的にしてはいけません。
高所得者のかたは、ご自分のビジネスにおいても成功しているかたも多いので、ただ売りたいだけの人などは見破られてしまいます。
髪をキレイにするにはシャンプーやトリートメントも重要ですが、食事やストレス、生活環境などでも左右します。
特に食事は良い髪を生やすのには重要とされていて、どんな食事をすれば良いかなどのアドバイスはとても有効です。
サロンでの情報において、その場ではお金がかからない情報を提供することも信頼を得るコツです。
髪をよくするアドバイス事例
・髪で重要な食材は「ワカメ」よりタンパク質
・タンパク質の摂取量は1日自分の体重×1g必要で、運動しているかたは×1.2g〜である
・納豆1パックで5g程度の摂取量なので、自分の体重分の接種はとても大変
・プロテインのような栄養補助食品も有効
・人工甘味料の摂取はものによってはNG(スクラロースなど)
・血液の最後が毛根の栄養
・血流が悪い人は髪が育ちずらい
・頭皮が硬い、肩こり激しい人、呼吸が浅い人も髪が弱りやすい
・ストレッチは髪をよくするのに有効
など、生活の中ですぐに実行できる情報はとても良い情報といえます。
目的は売上を上げることではなく、お客様の髪をよくすることなのです。
美容師もそのようなマメ知識は勉強しておくと良いでしょう。髪をよくするには健康であることが1番なのです。
⑤美容師が実践している
お客様におすすめすることは、美容師も実際に試していることが重要です。
お客様からしたら、美容師さんはやってるの?という目でみてきますので、確かに美容師さんの髪はキレイでオシャレ、肌もキレイだし素敵だな、と思える人に担当してもらいたいですよね。
ちなみにオシャレには個人の感性の差があるので、髪のツヤや肌ツヤをキレイに保つことは万人ウケします。
特にオシャレで高所得なお客様に信頼していただくには、そこのレベルを高く維持する必要があります。
素敵だな、と思っていただければその美容師さんと同じもの、もしくはオススメするものを使ってみたいと思っていただくことが増え、サイドメニューや店販購入率が上がってくるのです。
サロンで販売されている商品、ヘッドスパやトリートメントなどのメニューはもちろん、食事の管理や適切な運動など、髪に良いことは全て自分が試してみることが重要です。
まとめ
高所得なかたの中には、髪をキレイにするにはお金をかけないとダメだと分かっていて、何にお金をかけていいかがわからないというかたが大勢いらっしゃいます。
ネットの情報を検索したりSNSでの情報収集などもしているはずですが、自分のためだけにいってくれているものでもないことも理解をしています。
美容師としてお客様に髪をキレイに、カッコよく、美しくなってもらいたいという情熱は持つべきことでしょう。
自分が作りたいデザインだけを追うことは高い売上には繋がりません。
20代の若いかたでも自分の髪や肌のケアは怠らず、健康的な美しさを目指しましょう。
そして投資にはなりますが、普段行かないようなお店にもたまには行ってみて、サービスや商品を自ら体感してみてくださいね。
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