頭皮ケアは髪をキレイにしていくのに絶対に必要な要素です。
頭皮はお顔の皮とつながっていて、頭皮のトラブルは髪や顔のあらゆるトラブルに直結してきます。
美容師として髪をキレイにするご提案をするならば、頭皮ケアもお客様にご案内できた方が良いでしょう。
この記事ではなぜ頭皮ケアが必要なのかを解説していきます。
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる
頭皮ケアは美容師が伝える大事な事案
髪は「死滅細胞」と呼ばれていて、生えてきたときから細胞そのものが生きていません。
つまり髪はダメージを負ってしまうと元どおりにはならないということです。
そして頭皮が荒れてしまっていると、生えてきた時点で髪が弱っているなど、デメリットが生じます。
なので、頭皮の状態は良い方がいいのです。
また、頭皮が荒れていると顔のシワなどにも影響します。
なぜなら頭皮と顔の皮は一枚でつながっているからです。
しかし、意外と自分の頭皮のことってわかってない人が多いのです。
それはお顔と違って自分では見えないからです。
ですので頭皮ケアは美容師がお客様にお伝えしなければいけないことなのです。
伝え方の事例
お客様に伝える方法として、髪を植物に例えると理解しやすくなります。
チューリップって育てたことはありますか?
チューリップって球根があるのですが、球根が毛根、土(土壌)が頭皮と例えてください。
カラカラで砂漠状態の土壌や、化学薬品だらけの土壌で球根は育ちませんよね。
頭皮も全く同じ原理です。
こういった植物の事例などに例えてお話しすると「なるほど」となる確率が上がります。
頭皮の状態は信号機と同じ
頭皮の状態にはいくつか段階があります。
見た目による判断としては、色、脂性、乾燥などがあげられます。
正常な色は青白い状態です。
黄色い頭皮は酸化している状態で、鉄で言うとさびているということです。
主に日焼けやエイジング状態の入り口とされていて、この頃から白髪が出始めたり、生え際が細くなりだします。
黄色い状態のときから、美容師がお客様に注意喚起をするタイミングです。
頭皮ケアは早ければ早いほど改善効果があるので、進行してからだと髪の改善も時間がかかってしまうのです。
茶色い状態は黄色の更に進んだ状態で、より白髪が増えたり生え際が細くなります。
この茶色い状態のころにお客様自身が髪の変化にきづきだすのです。
赤い状態は、特にご高齢者に多い状態で、つまり炎症している状態といえます。
色に関しては、信号機と同じだと思ってください。
青=正常
黄色=注意
赤=危険
脂性は、脂が多くベタついている状態です。
洗ってない人、こってりラーメンばかり食べている人、中高の学生さんなどに多い症状です。
対処法としては、炭酸スパおよび炭酸シャンプー、マーブ(マイクロバブル)などで解消します。
乾燥状態もまた問題です。
乾燥がひどいと、頭皮の皮がむけてしまったり、フケがでてしまいます。
このようにさまざまな頭皮トラブルがありますが、美容師が今どのような頭皮の問題かを判断できれば、それらを解消する方法はあるのです。
弊社ではミルボンのオージュア(Aujua)を扱っていて、このような頭皮トラブルに合うラインナップが全てあります。
サロンでのプログラムでもさまざまなものがありますが、弊社ではヘッドスパをはじめ、キラ水やカラー剤で頭皮が荒れないものなど、プロダクトはあるので、それぞれのサロンで情報を集め、お客様に合うものを展開すべきなのです。
頭皮ケアはお客様のマインドセットが大切
お客様には根気強くケアをしなければいけない旨を最初に言わなければいけません。
そして頭皮のケアをすることにより、エイジングの加速をゆるめたり、お顔のシワなどの改善につながったりと良いことがたくさんあるのです。
エステサロンのフェイシャルケアなどでも頭皮のスパをしたりするくらい頭皮ケアとは大切なものです。
これには担当美容師によるマインドセットが大切です。
特に指名のお客様とは長いおつきあいをしたいものです。
そのためにはお客様の髪をエイジングから守っていく必要があります。
20代30代までは髪はしっかりしているので、デザインを先行して考えてヘアデザインすることができます。
ところが、40代をこえてくると次第に頭皮がエイジングしてきて、徐々に髪にもエイジング化がおこります。
そうなるとやりたいと望んでいるヘアスタイルを作れなくなってしまうのです。
また、そういった頭皮のトラブルを正確にお客様にお伝えしないと、お客様が自分でエイジング化に気づいてない場合、いつものカットと言っているのにいつも通りにならないから美容室を変えようかな、となってしまう恐れがあります。
つまり、頭皮のケアを正しくアドバイスできないと、美容師の責任になってしまうのです。
一度失客したお客様はなかなか戻ってきてくれることはありません。
正しく情報をお伝えするようにしましょう。
頭皮ケアをみにつけるとお客様と長くお付き合いできる
頭皮のトラブルのケアは基本的に時間がかかります。
髪の毛のダメージケアや、クセ毛解消などはその日のうちに結果がでます。
頭皮トラブルの場合、とりあえずよくなってもまた悪化したりするので維持も大変です。
また、頭皮が良くなった!と実感が湧く人はとても少なく、実際頭皮トラブルが改善されて、すぐに喜んでくれるお客様が少ないのです。
頭皮トラブルには個人差がありますが、早ければ30代から始まることもあるものです。
そして、頭皮のトラブルはお客様自身が自分で気づくことはほぼないと思ってください。
美容師が必ず気づいて上げなくてはいけないのです。
お客様との関係性が深いというのは、まずはお客様にとって髪のお医者さんにならなくてはいけません。
頭皮ケアのスキルを得られれば、お客様との長いおつきあいが実現する可能性が大きく上がります。
いつまでもお客様の髪をキレイに保てるよう、正しい知識を身につけてくださいね。
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