美容師として撮影で得られるメリット

美容師なら一度は撮影を経験するべきだと思います。

美容師のサロンワーク以外の仕事として思い浮かぶのが「撮影」です。

いわゆるスタイル写真ですが、最近ではスタイル写真などは販売もされていて、自分たちで撮影をしなくなっているところも増えてきているのではないでしょうか。

当サロンでも頻繁にやっているわけではありませんが、たまにスタジオで撮影を行ったりしています。

撮影で作品どりをすることに私はメリットがあると思っています。

今回は美容師が撮影を通じてのメリットなどをご紹介していきます。

-至田 健三(しだ けんぞう)-
・美容師歴24年/美容室2店舗の経営者
・10年連続グループ売上No.1
・最高月間指名売上200万円以上
・100名以上の美容師の育成に携わる

撮影をするメリットとは

撮影をするメリットは4つあると私は思っています。

スタイリングが上手くなる
・作品作りにおいて芸術センスを養える&楽しめる
・自分のリアルな集客材料になる
・ヘアカタログとしてお客様にご案内できる

最大のメリットはスタイリングが上手くなること

なんといっても「スタイリングが上手くなる」これかな、と思います。

サロンワークではお客様にヘアスタイルの雰囲気をお伝えするには鏡を使ってお見せしますが、撮影において大切な視点はファインダー越しに見えるスタイルです。
写真をみながらスタイルを修正していき、究極の一枚を作りだす撮影は、サロンワークでは味わえない美容師としての醍醐味を味わうことができます。

美容師は営業という分野と同時に、ヘアスタイルという形を作り出す芸術家の側面も持ち合わせます。

この芸術家の側面というのは、サロンワークにてあまりこだわりすぎてしまうと、時間生産性という考え方に反することになりかねません。お客様がそこまで求めていないのに、美容師のこだわりが強すぎて必要以上に時間がかかりすぎてしまうのは問題です。

ですが美容師をやっていると、カッコいい可愛いヘアスタイルを作るという楽しさは営業という概念以上に楽しい部分でもあります。

撮影は、究極にカッコいい、可愛いヘアスタイルを一枚の写真という作品に落とし込んでいきます。

その楽しさは、美容師をやっている人にとったらひとしおでしょう。

 

撮影で作った作品を活用する方法

撮影をするメリットの中に、集客材料になったり、ヘアカタログになるといったこともあります。

集客で使う場合は、営業でのリアルなヘアスタイルと、きちんとした撮影において撮った作品の2パターンがあるとおすすめです。

営業でのリアルな撮影の場合、高機能のスマホで撮ったくらいがちょうどよく、きちんとした撮影の場合は背景やストロボ、一眼レフカメラなどの機材などもしっかりしたほうが良いです。

お客様からしたら、キレイなモデルさんが可愛いポーズをとって写っている写真みたいなヘアスタイルにしたい!と思いつつ、このモデルさんが可愛いからなあ、、、と諦めてしまうかたもいらっしゃると思います。

そこで、誰でも撮れそうなスマホの写真で、リアルなサロンワークっぽい写真(ほんとにサロンワークでのお客様の写真でもOK)もあるとお客様にとっては選択しやすくなります。

ですが、リアルなサロンワークの写真といえども、写真の角度や被写体深度など見せかたも工夫できるととても良いです。

お客様から「目を引く写真」でないと集客としては使えません。

そのために撮影会に参加し、しっかりとした撮影を経験しておくと良いでしょう。

撮影会を実現するためには

最初から自分でカメラ、ストロボやパソコンなど周辺機器もふくめて買おうとすると、安く見積もっても50万円程度はしてしまいます。

そこで、サロンとして撮影をやっている、もしくは作品がしっかり残っているサロンに就職したりすると良いかと思います。

弊社では定期的にとても人気のモデルさんを集めてスタジオで撮影会を行っている会社さんと付き合いがあり、撮影会の機会を設けるようにしています。

カメラに興味があるかたは機材を買うのはとてもおすすめですが、そこは趣味の範囲です。

美容師としては、撮影会などに参加し、自分の作品を作るということがとても重要です。

プロの撮影会を体験しよう

具体的にサロンワークと撮影の違いとはどういったところかというと、「作品」という概念が違います。

サロンワークにおいて勘違いしてはいけないのは、お客様は「作品」ではありません

サロンワークはお客様のご要望に応えるのが仕事であって、自分の作品という定義では決してありません。
撮影会においてプロのモデルさんにお願いすればギャラが発生します。
プロのモデルさんはポーズなどとても研究されていて、こちらがカメラを向ければ可愛いポーズをとってくれます。


これが素人さんだとそうはいきません。

プロのモデルさんは100枚シャッターを切って使える写真が90枚以上、素人さんだと100枚撮って1枚使えるかどうかです。

撮影での作品というのはモデルさんや撮影機材、環境などサロンワークとはまるで違うのです。

世の中に溢れている可愛い写真は決して美容師の力だけで作られているのではなく、モデルさんの実力だったり環境も相まって一枚の作品になっているのです。

そういったプロのモデルさんの撮影会も参加してみると、サロンワークと違った学びがあるのです。

まとめ

美容師の撮影というと少し古くさい、今時やらないよ、と思う若い美容師さんもいらっしゃるかもしれません。

また、美容師なら撮影はみんな楽しいはず、とも思いません。

やってみて楽しくないと思う人もいると思います。

一つ言えるのは、やったこともない人が、撮影なんて意味ない、というのはおかしいということです。

私はカメラも好きなので、撮影は大好きです。
これにはお金をかけてもやるべきだと個人的には思います。

弊社スタッフも興味のあるスタッフとそうでないスタッフもいるのが事実です。

撮影会という大きなものではないにしても、モデルさんのカットやカラーの練習において、ミニモなどで集めるのであれば写真を撮らせてくれる人限定、などといった募集の仕方をしてみて、まずはサロンにて自分のスマホを使って作品を撮ってみるのもありだと思います。

ぜひ一度は写真で自分の作品を作ってみてください。

 

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